悠香 お茶石鹸「茶のしずく」集団訴訟の動き

2011年8月19日13:03

累計5000万個を超える人気洗顔石鹸の「茶のしずく」が2011年の5月から商品の回収を行っているが、事態の終息には至っていない。

Yahooニュースによると集団訴訟の動きもあるそうだ。
拡大する「茶のしずく石鹸」アレルギー被害 重症例も相次ぎ集団訴訟の動き

騒動の核心は、茶のしずく石鹸を使用すると、場合によっては、加水分解コムギ末(水解小麦末)に由来すると思われる小麦アレルギーを引き起こしてしまうことが、大きな問題になっている。
茶のしずく石鹸にふくまれる保湿成分「グルパール19S」という成分が原因ではないかと疑われている。

人によるが、スズメバチに刺されたときに起こることで有名な「アナフィラキシーショック」と呼ばれるアレルギー反応が起こり、症状の重い人の中には、呼吸困難や意識不明の重態に陥るユーザーもいるとのこと。

厚生労働省からも正式に商品の回収情報を掲載している。
厚生労働省 小麦加水分解物含有石鹸「茶のしずく石鹸」の自主回収について

厚生労働省 ホームページより引用

平成22年10月、小麦を加水分解した成分を含有した製品の使用者において、小麦含有食品を摂取してその後に運動した際に全身性のアレルギー(運動誘発性のアレルギー)を発症した事例が報告されたことを受けて、小麦加水分解物を含有する医薬部外品・化粧品について、小麦アレルギーに関する注意喚起、副作用報告の徹底等を製造販売業者に対して通知しました。
 その後、(株)悠香が製造販売する「茶のしずく石鹸」(愛称)(小麦加水分解物を含有する旧製品注))の使用者において、「運動誘発性のアレルギー」に関する副作用報告が集積したことを踏まえ、旧製品を自主的に回収するとともに、旧製品の使用者に対して注意喚起することとしたと報告がありましたのでお知らせします。 注)現在販売されている「茶のしずく石鹸」(新製品)は小麦加水分解物を含有していません。 注)以前は、(株)フェニックスが製造販売。

独立行政法人国民生活センターはこの事態を重く見て、7月14日に記者会見を行った。国民生活センターの調べによると被害者数は250名を超え、石鹸に関する相談はすでに600件を超えているという。(7月14日現在)

なお、現在発売中の「茶のしずく石鹸」については、加水分解コムギ末を使用しておらず、アレルギーを起こす心配はなく、問題なく利用することができる。(2010年12月以降の製造の商品)

シミや美白に効果があるといわれ、非常に人気の高い製品であっただけに、対象者が幅広く、どういった結末を向かえるだろうか。
また、洗顔石鹸に限らず、肌に触れるものに対する使用素材の安全性や、アレルギーテストの重要性が再認識されたのではないだろうか。

今話題のどろ洗顔石鹸「どろあわわ」を使ってみました。詳しいレビューはこちら


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